■ライトハウスのコメント
ダイヤモンドの取材記事によると合格者160名のうち150名はどこかの塾に通っていたとの情報がある。通塾率は93%。
〇入学者の学力について
入学後に大手模試を受験。その結果に基づいた校長の見解。
国語→小学校時代の偏差値が70〜72の生徒が二けたはいる。
おおむね、国語については、全員のレベルが高い位置にあり問題はない。
数学→国語よりはバラツキがある。ちょっと重たいと思われる子がいるのも事実。
下位の30名は個別指導を含めて、指導の必要がある。
社会→知識ベースの問題では無回答の生徒も多かった。
適正検査の対策をしてきた生徒の特長が入学後の模試にもでているようだ。
理科→社会と同様に、暗記分野の問題には弱い子が多い。
ただ、設問をヒントに、思考力をつかって解答を導き出す問題には強い。物理分野と地学分野に強い子が多いようだ。生物の暗記はだめだ。
模試の結果の総論として、入学している生徒は理科と算数が強い傾向ある。
〇入学後の生活
・生徒には毎週、家庭学習の状況を報告させている。
それによると、毎日1〜2時間(塾での学習を除く)は、平均的に皆が家庭学習を行っている。
・部活動は160名中、158名がなんらかの部活に入部届を出した。
部活は5月からスタート。
・最初の一か月は弁当。5月から食堂の利用が可となった。毎日、中1は20〜30名が利用している。
・読書が異常にさかん。ほとんどの子が毎朝8時には来て、朝、本を読んでいる。
昼休みには、図書室が貸し出しを求める生徒の列ができる。学校としては、追加の教員を2名配置して、対応に追われている。予想していなかった状況だ。
・クラス編成は、英語は2クラス編成(つまり20名ずつに分かれて授業)で、補助教員もつく。数学、理科も2クラス編成(補助教員や実験助手がつく)。
国語、社会は40名で一クラス。
〇各教科の特色
先取り学習はしないつもりだったが、生徒のレベルが高く結果として、「先取り学習」になりつつある状況にある。
各教科の重点ポイントは以下の通り。
国語→伝えあう力。思考力。
社会→資料を分析し、問題を解決する力を養う。
数学→数学的な見方、ものの考え方を養う。
(体系数学を使っている。)
理科→「知りたい」を高める。
英語→4技能(聞く、書く、話す、読む)を総合的に伸ばす。
入学者の中には、英検2級(帰国子女ではない)も在籍。
準2級と3級保持者が計30名ほど。
■ライトハウスのコメント
上記の重点ポイントはあいまいだが、「欲しい生徒」の裏返しでもある。
入試問題の傾向をさぐるてがかりとはなる。
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